セキュリティコンサル業界で働き始めて分かりづらかったカタカナ言葉まとめ

こんにちは、寝てタイガーです。

未経験からセキュリティ業界で働きはじめて、そろそろ1か月が経とうとしています。

インフラの構築、運用経験もないまま、いきなりセキュリティ業界のコンサル的な部署で 上流工程を間近で経験することになりました。

コンサル特有なのかもしれないのですが、配属初日から周りから聞こえてくる単語の 意味が分からな過ぎてしんどかったです。

そこで今回は最近1か月で耳にしたそんな「よく分からないカタカナ言葉」を独断と偏見で まとめてみました。

ほとんど元は英語なので、英語が理解できる人はすんなりでしょうが、英語分からない私のような人間にはチンプンカンプンです。

フィージビリティ

意味:事業計画やプロジェクトの実現可能性を多面的に検証すること。具体的には、「実行可能性調査」「事業化調査」「採算性調査」。

IT業界では、システムを構築する上で、その実現性を検討する時に使われます。

関連用語に、「フィージビリティスタディ」があります。 これは「フィージビリティ」を正確に表現した用語で、フィージビリティと同じく事業計画やプロジェクトの実現可能性を検討することです。

ただ、現場で聞いている限りでは「フィージビリティ」を耳にする頻度の方が高いです。

アズイズ/トゥービー(AsIs/ToBe)

現状と未来のあるべき姿のことです。顧客が社内のセキュリティもしくはネットワークに関して課題を抱えている現状(アズイズ)を、そこに存在している課題を解決することで顧客が望む未来のあるべき姿(トゥービー)に近づけていきます。 PowerPointの資料の中に何度もでてきます。「御社の現状はこのような感じで、あるべき姿はこんな感じです」」と提示する時に便利です。

ロジック

論理のこと。どのように考えてその資料作ったのかを表現するのに「どんなロジックでこの資料をアウトプットしたの」「すみません、私のロジックが甘かったです」といいます。。要するに筋が通ているのか、いないのかを言いたいときに使います。

アサイ

割り当てる。任命する、の意味。「彼をこのプロジェクトにアサインする」。

アジェンダ

計画、予定表のこと。定例会の資料もしくは議事録を作成する時に「その会議で話す協議事項」を示す場合に使われます。「明日の会議のアジェンダを共有します」

インバウンド通信

これはセキュリティ、ネットワークの用語として書きました。社内システムをホームと考えた時に外の世界であるインターネットなどから社内システムに「イン」してくる通信のことです。要件定義フェーズに限らず「この通信はどこからどこへ向かっているのか」を考える時に使います。

アウトバウンド通信

前述のインバウンド通信とは逆に、社内システムから外の世界(インターネット)に「アウト、出ていく」通信のことです。

スキーム

枠組みのある計画、あるいは、計画を伴った枠組みのこと。「やり方」や「仕組み」を意味します。「計画」と「枠組み」の2つのニュアンスを含んでおり、計画するだけで終わらず継続的に続けていくことを含むこともあります。その意味で「プラン」や「フレームワーク」とは異なります。

スコープ

「範囲」の意味。プロジェクトの内容の範囲を定義したものを指します。限られたリソースと期間内にプロジェクトの目的を達成するために、関係者全員と共通認識をもってスコープを決定します。 今回のプロジェクトの範囲はどこからどこまでなのかを議論する時に使います。

バッファ

ビジネス用語としては、「ゆとりがある」「余裕を持たせる」という意味で使われます。 特にスケジュールに関係する話の時に使われることが多いです。「スケジュールにバッファを持たせる」

パラ(レル)

並列、同時進行、の意味。複数の拠点で平行して新サービスを導入する場合「パラで動かす」という言い方をします。これは初見では本当に意味が分かりませんでした。

フィードバック

業務内での行動などを評価した結果を、その行動した人や会社に対して伝え返すこと。 部下が提出した資料に対して上司からのフィードバック。こちらから提示した情報に対する顧客からのフィードバックなどが考えられます。

フィックス

常に状態が変化するスケジュールなどが、ある最終形態に落ち着くこと。「確定」すること。顧客との条件交渉、日程の調整、資料作成の内容を確定する際などにも使われます。

フェーズ

「段階」や「局面」の意味。プロジェクトの全体スケジュールなどを資料で表現する際には、分かりやすくするために、全体の計画をいくつかの大きな段階に分けることがあります。

プライオリティ

「優先順位」の意味。「プライオリティが高い仕事」は優先順位の高い仕事になります。 上司からいくつかのタスクを振られた時に各タスクの優先順位を見極めて、優先順位の高い仕事から取り掛からないと仕事がうまく回りません。

ブラッシュアップ

「磨きをかける」「さらによくする」の意味。資料作成をしていて、大体完成したけども細部の調整などをするとさらに見栄えや分かりやすさが向上する場合に「資料をブラッシュアップする」などと使います。

ペンディング

よく言えば「一度持ち帰って前向きに検討する」の意味。悪く言えば、「未決定」「保留」「先送り」。決めたい事柄を議論していたのに煮詰まって中々決まらず、会議が終了時間になってしまった際に、「ではこの件は一旦ペンディングとしましょうか」のように使います。

ボトルネック

作業やシステムなどにおいて能力や容量などが低い、または小さく、全体の能力や速度を規定してしまう部分のこと。製造業でもITなど何らかのシステムがある場合に、複数の工程がある中でスピードが遅く、その工程が原因で全体スケジュールの遅延をもたらしている箇所のことを指します。

マイルストーン

「大きな節目」「経過点」「中間目標点」の意味。プロジェクトでいうと、一番最初の基本構想を固め、目標に対してスケジュールを決める際に、最終目標に到達するために途中途中に設定されているポイントのことです。夏までに10kg痩せると決めた場合には、1kg、3kg、5kg痩せることがマイルストーンになります。

アプライアンス

ITインフラ、セキュリティ業界特有の用語で「特定の機能や用途に特化した専用機器」のこと。ストレージやルータ、ロードバランサなどの製品分野でアプライアンス製品が多くみられまう。セキュリティの場合は、ファイアウォールやIDS/IPSなどに特化したアプライアンス製品があります。「何かに特化したお弁当箱」です。

まとめ

結論、別にわざわざカタカナ言葉を使わないでも、日本語でいいのではと思う場面もありますが、そうもいっていられないのが現状です。普段職場で耳にする言葉、資料内で目にする言葉で「なんだこれ?どういう意味だ」と思ったら、とにかくその場でメモするなどして自分で調べることが重要です。1つ1つ調べて自分の中の「カタカナ言葉語彙力」を補完していきましょう。