ボストンダイナミクスのパロディ動画を見て
こんにちは、寝てタイガーです。
twitterでボストンダイナミクスのパロディ動画をtwitterで発見しました。
人間がロボットに対して、あの手この手でいやがらせ行為を行った結果、 ロボットがターミネーターばりに仕返しをする、という内容です。
その動画がこちら。 (右下の会社名を見ると、「Bosston Dynamics」とsがひとつ多いことからも パロディ動画であることが分かります)
パロディではあるもののtwitterで私と同じようにこの動画を見た人の反応を見てみると、
ロボットが可哀そう
ロボットが普及したら人間はあっという間に制圧されそう
などロボットにたいして同情的な意見も見受けられました。
私もパロディと分かっていながら、「ロボット可哀そうだな」と思ったうちの一人です。
今回の動画だけでなく、ボストンダイナミクスの動画は定期的に観測することはあったのですが、 改めて今の状況を整理すべく調べてみました。
この記事のターゲット
ロボット好きな人
ボストンダイナミクスがどんな会社なのか知りたい人
ボストンダイナミクスとは
ボストンダイナミクスはロボットの研究開発を手がけるアメリカの企業です。
2013年12月にGoogleが買収しましたが、その後2017年にソフトバンクグループによる買収が発表され、2018年2月には1億8302万ドルで買収手続きが完了しました。(wikipedia参照)
こちらの記事によると、今後ロボティクス産業は2025年には約10兆円、AI・自動運転も含めた予想では2022年には約27兆円規模に成長するという予想が出ているようです。 また、従来の大型ロボットは徐々に姿を消し、新型のより小型の軽量化され操作のしやすいロボットに置き換えられる、とも予想されています。
これまでどんなロボットを開発してきたのか
これらを踏まえて、ボストンダイナミクスのyoutubeチャネルの動画を時系列に見てみましょう。
一番古い動画は、公開が10年前の2009年1月27日のBigDogというロボットの動画でした。
ご覧いただければ分かると思いますが、バランスがかなり不安定ですよね。
人に横から蹴られたときはしょうがないにしても、坂道や山道でもバランスが不安定で 見ているこっちが心配になってきます。 兵士に随伴して物資を運搬するロボットラバを実現することを目指して開発されたためか、歩行速度は そこまで速くはないようです。
次はこちら。2015年2月9日公開のSpotです。
Bigdogと同じように人が横から蹴ったり、坂道を登るのですが、Bigdogと比べて非常に安定しています。 階段も難なく上りますし、人と伴走することもできます。
続いて、2018年2月20日公開のSpotMini。
このSpotMiniは2019年下半期のリリースが予定されており、すでに日本の建設会社などから複数のオファーを得ている ようです。
デザインも洗練されていて、親しみやすくかわいい感じがします。
ボストンダイナミクスCEOは語る
そのほかにもヒューマノイドロボット「アトラス」や、荷運びロボット「ハンドル」などを開発しているボストンダイナミクスですが、
ロボットの開発サイクル
ロボットの構造
ロボットの活用方法
などについてCEOのマーク・レイバートさんが語っています。
冒頭のパロディ動画をはじめ、ロボットがトラックを牽引する動画などのイメージで、 ロボット開発企業というよりもロボット+面白動画の企業という印象があります。
それは、メディアでも同じようで、「ボストンダイナミクス」で検索すると、 「今度はこんな動画がアップされていた。動画を見た感想としてはすごいけど怖い」という 記事が多勢です。
確かに動画だけを見ると、いまいちこの会社がどこを目指して進んでいるのか 想像がつきにくいです。
そんな中、WIREDの記事では、ボストンダイナミクスによる画像認識ソフトウェアのスタートアップ買収 の話題から始まり、今後の戦略にまで突っ込んだ内容になっています。
個人的にはもっと開発が進んで、広く普及した場合のセキュリティはそうなるのか、という ことが気になるのですが、また別の記事でかければ。 今回はここまでです。