豊島区役所は日本初のマンション一体型庁舎だった。
こんにちは、寝てタイガーです。
今まで住んでいた横浜から豊島区への引越が完了しました。
新住所への転入届の手続きのために豊島区役所に行ってきたのですが、ちょっとびっくりするくらい綺麗な建物でした。
「豊島区はお金持ってるな~」と思っていたのですが、少し事情が異なるようです。
豊島区役所はどんな建物なのか?
これまで住んでいた地域の横浜の区役所とは違い外観からして豊島区役所は「区役所っぽくない」建物でした。
外観と各階の案内はこんな感じです。 ※豊島区役所HPより
見ためはタワーマンションですよね。
1~9階が区役所、10階が屋上庭園、11階から上は一般住宅になっています。
HPには区役所の建物の中の写真もあります。 一部抜粋します。
建物の名称は「としまエコミューゼタウン」で、サンシャインシティの南側の再開発プロジェクトとして建築が始まったようです。
こちらのページに「としまエコミューゼタウン」の概要がまとまっていました。
デザインは新歌舞伎座を手掛けた隈研吾さん
目をひくデザインは銀座の新しくなった歌舞伎座を手掛けた隈研吾さんでした。
現在早稲田大学特命教授であり、兼ねてより親交の深い村上春樹の要請により、2020年(令和2年)4月オープン予定の早稲田大学国際文学館、通称村上春樹ライブラリーの設計を担当することが決定した
他にも進行中のプロジェクトとしてJRの新駅である高輪ゲートウェイ駅にも関わっているようです。
最近だと、ANAの新しい機内仕様を手掛けています。
税金使わずに建設された新庁舎
この豊島区役所ですが、総事業費435億円をかけて作られました。
豊島区お金もってるなーという感想だったのですが、豊島区のHPの平成28年度予算の歳入合計は1218億769万円です。
年度が違うので、単純に比べられないのですが、豊島区の毎年の歳入が大体約1200億円だとすると新庁舎の建設費用はその約4割を使って建てられたことになります。
何年のデータなのか出所が分からないですが、東京23区の歳入ランキングでは豊島区は下から数えた方が早い状態です。
答えはこの記事の中にありました。
財務状況も芳しくなかった豊島区は、元来、区が保有していた土地を活用して”日本初のマンション一体型庁舎”の建設という画期的なアイデアで、区の一般財源を一切拠出することなく老朽化した庁舎を建て替えた。
費用の内訳を抜き出します。
- 総事業費435億円の半分以上は11階から49階までに入るマンション322戸分の分譲販売収入で賄われている
- さらに再開発事業に対する国の補助金106億円と、旧庁舎跡地に建設が予定されている大型複合施設に対する敷地賃料の約130億円を支払いに充てる
この「旧庁舎跡地にできる大型複合施設」というのが2020年夏にグランドオープンする「ハレザ池袋」です。
まとめ
新たに豊島区民になった身としては、官民が協力することで税金からの支出が削減されて他の部分に税金が有効活用されることを期待します。
今週金曜日7/19には池袋東口に「キュープラザ池袋」がオープンしますし、豊島区の開発計画も気にしていきたいです。